一章 パワーストーン店

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暇になってしまった私は、自然と隆成を目で追っていた。 優しい笑顔だけど、どこか、悲しげに見えて、誰に対してもあれだけ平等に接することができる彼に、違和感を感じた。 人間味に欠ける。 そんな言葉が脳に浮かんだ。 凝視していた私の視線に、隆成が気づき、私と目があった。不思議そうな顔を一瞬したが、笑顔で小さく会釈して、再び奥の部屋へと行ってしまった。 「やっぱ、店長かっこいいよね」 「そうそう、見れただけラッキーだったね。もう帰ろう」 そう言って、女子高生たちは帰ってしまった。 どうやら、店長と話すことだけを目的として来ているらしい。 きっと、彼も気づいていただろう。彼女たちが商品を買わないことも、それでも、笑顔で接客できるのは、やはり、プロだと私は感心していた。
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