7 彼女の覚悟-2

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「何買って来たの」 僕は雅也の足元に置いた紙袋を覗いた。 相変わらずアイドルグッズでも大量購入しているのかと思いきや、袋の中身は洋服だった。 しかも、セレクトショップの物。 「なにこれ」 「洋服だよ」 そんなことはわかっている。 お前がこれを着てどこに行くというのだ。 「こ、今度、会う時に着て来てって言われて……」 「誰に」 「誰って……だからさっき言ったのに、涼介が勝手に電話切るから……」 雅也は市役所にアルバイトに来ていた女の子と仲良くなり、彼女に買い物を付き合ってもらって、それからバイト先のメイド喫茶まで送って来たのだと言った。 「うける」 結局金づるじゃん。 またか、と、誰もがそう思った。
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