7 彼女の覚悟-2

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その週の土曜日の夜。 まりなを迎えに涼介が来た。 挨拶をしてもそっぽを向いたままの父に心を折られ、仕事から帰って来たばかりの僕の部屋に、あっけなく逃げてきた。 「やべえよ、やっぱめちゃめちゃ怒ってんじゃん……」 「まあ、当然の風当たりだろうな」 「俺、嫌われてる?レベル的に言ったらどの程度?」 「マックスだ、とは自分で思わないの」 「ああ、まじか……だよな……」 相変わらずむさくるしい髪を掻きあげて、それをめちゃくちゃに掻き毟る。 いつも強気なこいつをここまで弱らせた父のシカト。父、恐るべし。 「何やってんの」 まりながノックもせずに僕の部屋に顔を出した。
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