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僕は嬉しくなった。
女子高生にウケたからだけではない。
彼女の笑い声が耳に馴染んで、とても心地良かったのだ。
じゃあ、とそのまま手を振って、
瀬奈はバスに乗り込んだ。
「イッテラッシャイ」
動き出したバスの窓越しに、
瀬奈が唇だけで僕にそう伝えてきた。
僕は、今日、死ぬのかもしれない。
そう軽く確信できてしまうほどの、
衝撃的な瀬奈との出会いだった。
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