オタクが好きなものを喋る時のあれ

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「吉野、ほらっ、立てって」 松下は吉野のアパート前にタクシーを止めてもらい、奥にいる吉野を引っ張りだす。しかし半分以上夢の中の吉野は体を松下に預けるようにふらりと出ると膝が立たないのか上手く立てていない。 そんな吉野の腰に手を回して押すように歩いた。 「おい、何号室なんだ?」 時刻はもう遅いのでコソコソと吉野の耳に松下は口を近づけて話す。 「おい、何号しつ」 「ぶ、ちょーう」 「おい」 「ふふっ、、、、いちさんろくぅ」 どんな夢見てんだこいつ。にやけすぎだろ。 吉野の部屋は136号室らしいが二階にあった。どうにか鍵のありかも聞き出し、吉野を右半身で支えつつ慣れない左手で鍵を差し込みドアを開けた。 「入るぞ、お邪魔しまーす」 松下は吉野の返事を待たずに足を振って靴を脱ぎ、ヨイショと中に入った。電気をつけると部屋はまぁ独り身の男なんざこんなもんだよなくらいの散らかり具合だ。 松下はそのままベッドに寝かせようと右にある引き戸を開けた。ベッドはリビングの明かりが差し込んでいる。 「お、りゃっ」 半ば投げるように吉野をベッドに横たえ、自身もベッドに乗った。そして吉野の身体をまたぐ。その揺れで吉野はうーんと顔を横けたが起きる気配はないようだ。松下の目の前には誘惑するように吉野の白い首筋があった。こくりと、上手く飲み込めなかった唾を飲み込む。そこに手を伸ばしかけたが触ることはせず、ネクタイに手をかける。シューっと布と布が擦り合わさる音が静かな部屋に響いているようだった。 「吉野、スーツ脱がすぞ」 返事はないのを知りながら一応聞き、シャツの上ボタンから慎重に脱がしていく。薄暗い中で気になる相手のスーツを脱がしていくことに少し興奮しながらもしかしたらまたこいつの下着姿を拝めるのではないかと松下は期待していた。 シャツのボタンを全て外し、開く。そこにはもしかしたら上も着ているのではないかと期待していたものはなかった。しかし男にしては薄く形の良い乳 首が静かに鎮座していた。 ギュウッと松下のピントがそこにあう。 これ、触ったらアウトか? 頭にはアウトだろという声が響くが、身体はもう触るという選択肢しかもっていない。またこくりと喉を鳴らす。 もう松下の目には後のことなどみえておらず、ギラリと光っていた。そして右手で左乳 首をそっと押した。
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