オタクが好きなものを喋る時のあれ

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するっと親指を流したが、吉野はピクリとも動かない。 まぁ、開発してなかったら反応しないわ。 少し肩の力が抜ける。 触っても起きないことがわかったので今度は両方に親指を当て、ぐいっと上に上げるようにした。 うーん、もっと触っていたい。なんだったら声が聞きたい。 だがその先も早く見たかった。 松下は吉野のベルトに手をかけ、そしてあまり音が鳴らないようにバックルを外し、少し力をいれて抜いた。それをそっとベッドの上に置くと、今度はジッパーに移る。寝てることによって少し膨らみができているそこに骨張った松下の親指で撫で、その流れでジッパーをジジッと下ろしていく。下ろしていく過程で自然と下着が現れてきた。 ごくり。 そこには松下が期待していたものがやっとあった。薄暗くて見えずらいが、先週とは違いどうやら黄色らしい。 全体像を見たくてもっとズボンを下ろそうとするが吉野のそのままの格好では無理だ。 チラリと吉野を見る。まだ起きそうにない。 そこで松下はそっと、しかし迅速に吉野の腰に左手を差し入れた。そして吉野が起きていないことを確認するとグッと力を入れて腰を浮かし、右手で少々乱暴にずり下ろす。吉野の臀部に少し引っかかったが、(もも)あたりまで抜けた。 ふー、っと松下が息をつき下着を堪能しようとしたその時 「部長、、?」 あろうことか今の刺激で吉野が起きた。しかもあの舌っ足らずが消え、いつものような発音だ。両手で上半身を支えてこちらを不思議そうに見つめている。 ジワリと背中に汗が滲む。 松下はどうしようか考えた。しかし吉野に乗っかり、吉野のワイシャツを脱がせてその下のシャツも鎖骨あたりまでたくし上げて、なおかつ下半身も下着を露出させているのでもう言い訳のしようがない。 「いや、これはだな、お前が寝るのに支障がないようにしてて、、」 なんとかギリギリセーフな言い訳をついたがアウトだ。
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