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「そうか」
それだけ言うと仕事を再開した。
吉野も仕事を始めるようだ。
「それじゃ、お先ー。お疲れ様ー」
だいたい定時に終わり、これから帰ろうと席を立つ。
ブー、ブー、ブー
「はい、もしもし。あ、名乃屋さん、お疲れ様です。どうかされましたか」
どうやら吉野に名乃屋から電話がきたらしい。それも携帯に。
名乃屋という男にあったのは一度だけだが、吉野と年齢が近いようだった。明るく人当たりが良い雰囲気が出ていたことを覚えている。。
吉野は「はい、はい」と言いながら時折くすくすと笑っている。どうやら気が会うらしい。
そういえば今日も話が弾んで遅くなったと言っていた。
周りの男を全て同姓愛者と見るわけではないが、吉野と楽しそうに話す奴にムカつく。
松下が挨拶をしたにも関わらずそこから一歩も動かない、しかも吉野を睨んでいる、、、?といぶかしむ者がチラチラと現れた時松下は視線を外して入り口に歩いていった。
今日の吉野を見る限り、振り出しに戻すのが上手いらしい。もっと強引に行けばいいのだろうか。あんなことで逃げ出せない程。
あーあ。もうちょっと年が若ければ勢いでいけたのになー。
呑気そうに、しかし意外に真剣に吉野をどうおとせばいいのか考えていた。
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*想像を壊す恐れあり
閲覧注意!
松下は部長です。私が部長の響き良いな!と思い部長になったのですが、途中作品を進めていく中で部長って平均何歳だ??と思って調べたところなんと五十歳くらいでした、、。そうすると吉野は三十才半ばくらいになります。
年の差恋愛です。
よろしくお願いします。
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