二 雷鳴

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「遠山さん、でしたっけ?」  原静江が声をかけた。 「片付けない方がいいんじゃないかしら」 「でも、散らかっていると、気になりますから……」 「だめです、遠山さん。やめてください」  一条は言葉を続けた。 「氏家達子は毒殺されたかもしれないんです。もし殺人事件だとしたら、警察が来るまでそのままにしておかないと」
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