彼女は奢ったホットドッグを食べている

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 僕が数年かけて粉末化することに成功した、催眠効果などがあるきのこ。これを両親の食事に混ぜることからこの国の洗脳は始まった。勿論、このホットドッグに混ぜてもらっている。僕が食べては本末転倒なので、食べることはない。  さて。一年かけて洗脳したこの国は、ようやく今日で全て僕の支配下だ。  一番欲しかったミシェルが手に入った。満足だ。  「じゃ、ミシェル。デート行こうか」  「うん!」  僕の手に握られているのは彼女の手。リードしようとその手を引っ張ると、不意にミシェルはそれを引っ張り返す。そして僕に思い切りキスをしてきた。  こんなに効果があるとは───
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