20人が本棚に入れています
本棚に追加
エミは、最初から私に懐いてきた。
父親が仕事で忙しいから、父親の愛情に飢えていたのかも知れない。
彼女は、私に相談してきた。
ヒカリからは、毎月金銭の要求。
サキからは、身に覚えのないイジメ。
彼女は、苦しんで私を頼ってきた。
私は、封印していた欲望に駆られ、彼女を抱いた。
彼女は、泣いた。
そして後日、彼女は妊娠した。
子供を産むと私に伝えた。
私は、彼女の親達に提案した。
会社を金銭で助けてやると。
父親は娘に説得したのだろう。
そして彼女は、自殺した。
小さな命と一緒に・・・
サキとヒカリは、恐らく自分達のせいで、エミが学校に来ないと思っているだろう。
サキは、一旦保留にして、ヒカリだ!
あいつは、私の正体に勘づいている気がする。
別れ間際の私に対する態度。
今まで私に見せた事のない、恐れを抱いている素振りがあった。
どうせ、あいつの父親から聞いたのだろう。
だとしたら、父親への対応も検討しなければならない。
たしか、父親は警察庁の幹部だったはずだ。
後釜のコネは、まだまだある。
ヒカリを・・・どうするかだな?
それにしても、サキが「あの話」を知っていたとは。
私の存在を謎にしなければ、自由が効かない。
いや、勘づかれてもいけない。
角界の大物へ圧力をかけ、金を払ってきた。
金はいくらでもある。名家の生まれでな。
私は、好き勝手に行動し、束縛や制限を受けない為に、自由を金で買っている。
若い女性の肌が恋しくてな。
どうも、落ち着かないのだよ。
しかも、処女の肌だ。
我が一族の遺伝なのかも知れないな。
だから、困るのだよ。
そんな、噂が未だに広がり続けられると、非常に不都合だ。
年齢を重ねて欲望が収まりつつあったが、エミとの出会いで、再燃してしまったではないか。
私は今年で、「70歳」になる。
エミの件から、もう抑えられぬのだよ。
この「欲望」が!!!
サキとヒカリ
どちらが良いか
さて・・・
どうするかの?
最初のコメントを投稿しよう!