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「まさか!?それは冗談きついよ、先生」
「まぁな、さすがにキツイか?」
「うん。さすがに先生は、もう・・・ねぇ?」
「お前は、何か知ってるのか?エミが来ない理由?」
「・・・ヒカリがエミからお金もらってるから?」
「知ってる」
「月に200万の事も?」
「親父さんの会社の金を・・・だろ?」
「何でそこまで!?」
「お前がエミをイジメた事も知ってる」
「・・・」
「エミがヒロキと付き合ってる事に嫉妬してる事も」
「・・・」
「そして、お前がその噂を学校に流してる事も」
「!!!」
「そうやって、彼女を追い詰めたんだろ?」
「ちっ、ちがう!」
「私はね、私の正体に近づこうとする人間がキライなんだよ」
「なっ!?」
「意図してやろうとしたわけじゃない事は、わかってる。当たり前だ。私の正体に、君みたいな人間が気づくわけないんだ」
「なっ!?何の事を言ってるの、先生?」
「お前が、流した噂で私の正体に気づく人間がいたら、不都合なんだよ、いろいろと」
「私が流した噂って、エミの父親の会社が倒産して・・・」
「違う!」
「エミがヒロキの子供を妊娠した?」
「違う!」
「私が流した噂は、それだけよ」
「だが、その噂から真実を知った人間がいるだろ?」
「えっ!?」
「ヒロキじゃなくて・・・」
「先生?」
「そう、正解」
「もしかして・・・私?」
「困るって言っただろう?真実を知る人間がいると」
「・・・」
「消えるか・・・サキ?」
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