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「やめ…ろ…」
次第に息が上がってくるのに、
「あまり感じてると、気づかれますよ…」
耳打ちをして、
「……弄っているだけですから」
と、囁きかけた。
「それ以上はしませんので、触らせて……」
耳元に口を付けながら、
「……あなたが欲しくて、たまらなかった……」
吐息を吹き込むと、
「……ん…」と、小さく彼が喘いだ。
「……そう、そうして少しだけ、おとなしくしていてください……」
手の平でゆっくりとさするうち、熱く勃ち上がってくるのを感じながら、
「……家に着くまでは、堪えてくださいね…」
そう続けて、掛けた上着の下で弄んだ。
欲望のままに彼の肉体を翻弄していると、自分が何週にも渡り避けようとしていた事実も忘れて、眼前の行為に没頭することしかできなくなっていた……。
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