六章

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白く濁る飛沫を迸らせてぐったりと凭れ掛かる彼の身体を抱え部屋へ上がると、そのまま床にもつれるように倒れ込んだ。 「……欲しい……」 それしか言葉が出てこなくて、自分も下を脱ぎ感じる互いの体温のままを擦り合わせた。 「……あぁ、も、う……」 もう耐えられないと思う。 股下でぎちぎちと触れ合うだけでイってしまいそうで、 他に、何も考えられなかった。 ハァハァとした息遣いが混じる中で、唇の間から覗く濡れた舌に吸い付いた。 「ん…ふぅ…」 濡れた舌を(すす)ると、まるで飴でもしゃぶっているような甘美な感覚に襲われて、 口づけるだけで兆してきそうにもなって、纏っているだけのシャツを脱がせた。 「……課長」 自分がこんなにも彼の体を欲しがっていたことに驚愕して……だが、 背後の孔を弄るうちに、挿入しようとしたものが一向に兆してもいないことに気づかされると、 ようやくそこで、熱に浮かされ朦朧としていた意識が戻ってきた……。
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