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正義と悪の構成員から結婚する者も珍しくない。
しかし。
「う、うるさいっ!あたしとアイツは敵!敵なのよ!」
黒崎キリカは変に真面目なのか、私生活においても悪役をこなそうとするのだ。
「これは罠!バレンタインでチョコをもらえないだろうアイツにこの激辛チョコを渡す。甘いチョコだと思ったアイツが油断して食べると、それは激辛!アイツもあたしの恐ろしさが分かることでしょう!」
「ちょっとあんたそんなもん俺に味見させるつもりだったんですか。パワハラで訴えますよ」
ここで、松坂にいたずら心が芽生える。
「まぁでも、これは良い作戦ですね」
「で、でしょ!」
「これでレッドはキリカ様を敵をみなし、クールビューティーなブルーや巨乳のピンクとともにここへ乗り込んできたところを返り討ち。こういうことですね?」
「そうよ!」
「そして重症を負ったレッドをブルーやピンクが看病」
「......ん?」
「そして、ある時、レッドは気づく!仲間への特別な感情を!」
「ちょ、ちょっと」
「そしてレッドは告白。付き合うって流れ......」
「......どうしてそんなこというの?」
キリカは目に涙を溜めながら震えた声で尋ねてくる。
これにはさすがに罪悪感を覚えた。
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