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交流を行い、友好を保つのが宿命とも言える。そして行きつくところに行きついたと評しても良いだろう結果。
「もう、そうやって他人行儀な感じ、いつになったら直るのかしらね」
少女が眩しい程の才覚をもった青年騎士を見て育った。知らねば教えてくれて、望めば叶えてくれて、常に自身を最優先に扱ってくれる男性が側に居たら好意を持たないはずがない。
王女がローゼンベルグを見る視線は仄かな熱を持っているように思えた。
朴念仁ではない彼はそのことに気づいていた、だが微塵も外に出すような真似はしない。そんなことをしたら辛い思いをするだけだと知っているから。
「私はリリア様の騎士です。それ以上でも、それ以下でもありません」
毅然として遜ることなく、奢ることなく傍に在る。王女は西の空を見上げてから視線を落とした。
「もうすぐ婚礼の儀ね、ローゼンベルグは従騎士解任で辺境騎士長になるって」
功績を認められた上での昇格、そして任地は東の外れ。様々考慮された人事は騎士団長らの会議を経て決められたもの、一切の異論は無かった。
愁いを帯びた瞳の王女。もし明日世界が滅亡するなら二人で駆け落ちすると言っていたかもしれない。だとしても彼は首を横に振っただろうが。
「身に余る処遇に感慨の極みです」
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