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B「おーい、お前また何か食ってるだろ。」
A「ふぇっ!べべべ別になんだっていいーじゃない!」
声を突然聞くと思わずどもってしまう。
B「どうせ今日の占いのラッキーアイテムぅとかだろ?お前の星座、赤い食べ物、だったっけか?」
A「なんで知ってるのよー!!」
そう、今日の朝の星座占いで「気になる彼に急接近!?」とか書かれてて…今手に赤い唐辛子パンがある。。っていうか、私の星座も見てくれていたってだけで心が高鳴る私ってほんと何なのーー!!さっきの発言だってバカにしてるだけなのに。
B「ガキのくせに恋愛なんかしちゃってよー。最近のガキはませてんな。」
A「きぃーーー!ガキガキうるさぁーーーい!」
B「まぁ、そうカッカするなって。ほらチョコやるから。」
そう言って彼は一口チョコをポケットから取り出した。
A「……っんむ!」
もぐもぐもぐ。
ったく、あいつのポケットには何個チョコが入っているのかしら。毎回毎回私が怒るとチョコ、口に突っ込んできて、それで大人しくなるからっていい気になってるわよね!もう。
もらったチョコはポケットに入っていたせいか少し溶けかかっていた。
…………。
雪が、手やほおにあたりほわっと溶けて いく。
あいつの体温で温まったチョコが嬉しいなんて断じて思ってないんだから。
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