風邪引き

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 何とかやっと、という感じで彼は再配達を申し込んだ。配達予定時間の午後まで一緒に待った。元々外に出かける予定もなかったから、何となくテレビを付けて、お菓子をつまみながら見ていた。 「きっちゃん、コーヒー飲む?」 「う……ん」  ためらったような返事。  そこまで気が向かないのだろう。 「お湯は沸かしとくから、気が向いたら何か淹れるね。あたしはコーヒーでいいや」
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