2019年2月14日

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「え!嬉しい!バレンタインって、海外だと愛する人に男の人が贈り物するんだよね。 あけていい?」 うなづく俺。 リサは、いそいそと箱をあけると、目を見開いた。 「てっきり、チョコレートだと思った。かわいい!猫だぁ!」 俺は、小さな命をくるんだ毛布をそっとなぜた。 「明日が、殺処分の期限だったんだ。飼い主がこれ以上増えても面倒みきれないって 持ち込んだって聞いて、頭にきた。こんなに小さくて、目だって開いてるかどうかなのに。 飼い主が持ち込んだから、殺処分までが早いんだってさ。リサに相談なく、ごめん」 リサはゆっくりと横に頭を振った。 「家族が増えたね!ありがとう。小さな命と、あなたの優しい心をくれて。 私、ママになるんだね!病院は明日連れて行くとして、名前決めなきゃ! あ、2月14日にうちに来たんだから、チョコはどう?」 「いいね」 ぼくたちは、二人で笑った。 にゃぁ、と、か細い声でチョコも鳴いた。
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