29人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
「あーたーまーいーてーえー……」
そりゃそうだ。けどな、俺だって。
「けーつーがーいーてーえー……」
悠一は頭を、俺は腰を押さえて唸る。口元をゆがめて目を向けてきたから、ギンッ!と睨みつけてやった。
この飲んだくれクソジジイ、結局朝までブッ続けでヤりやがったんだよ!おかげでケツは痛いし寝不足だし。
目が覚めるなり二日酔いが酷すぎて仕事を休むとか言っている悠一は置いておいて、俺は大学を休むわけにいかねぇから準備をする。
風邪をひいたと嘘を吐いて大学に休みの連絡を入れた悠一は、あろうことか俺の腰を抱いて「無理しない方がいいよ」と、一緒に休ませようとする。
その手をシャッ!と引っ掻いて、玄関にダッシュ。嘘つきの病人は大人しくベッドで休んでな!
俺は痛むケツがサドルにつかないように自転車をこいで、遅刻ギリギリの大学へと向かった。今日はレポートの提出期限なんだよ、休めるか。
まったく。ナカのをロクに出さずに寝ちまったし、そのうえ二度寝しちまってトイレにも行ってねぇからナカに悠一のが入りっぱなしだし。
午前中は我慢するとして、昼休みにトイレにこもって掻き出すか。と、ケツの痛みに耐えながら講義を受けていたんだが。
見事に爆睡受講。講義中に寝る生徒に容赦ない先生に見つかって、バシッ!と背中を叩かれて「いってぇっ!」って叫んじまった。
最初のコメントを投稿しよう!