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名物姉弟
「うぅわあぁっ!溢れる!肉汁が溢れる!パンが大きすぎてホットドッグとして物足りないのではと思いきや!予想を裏切るソーセージの存在感!程よく掛かったケチャップにあえてしんなりと一度茹でたのであろうレタスが、パンとソーセージの肉汁の出会いを邪魔せず、かつシャクシャクとした食感のアクセントを演出!さすが私の弟!分かってるね!」
「…………恥ずかしいなぁもう、食べてから家出てよ姉ちゃん。」
「いつも言ってるでしょ!よく出来る弟をよそ様に自慢したいのよ!私は!」
「はいはい、分かったから早く食べて姉ちゃん、遅れる!」
弾むような足取りで弟の作ったであろう朝食を食べる少女と、その後を少し離れて少女の言葉に顔を赤く火照らせる少年。
2人のこのやりとりは毎朝繰り広げられており、皆の食欲を刺激しながら通り過ぎていく。
この2人こそ、ここいらで名物の飯テロ姉弟である。
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