冬の一日

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冬の一日

A「奢って貰っちゃって悪いね」 B「いいさ、お昼のお弁当のお返しだ」 A「あれは別に私が好きでやったことだからお返しなんていいのになー」 B「ならこれは俺が好きでやったことだから気にする事はないぞ」 A「もうBくんたらそんなこと言って……」 B「いらないんなら俺が貰ってもいいんだぞ?」 A「えー、せっかくあのBくんが奢ってくれたんだもん。嫌だよー」 B「あのってなんだよあのって」 A「あはは、なんだろうね。あむっ……んん? おいしい!」 B「そりゃどーも。やっぱ例えパンでもこんは寒い日には温かい方がいいもんな」 A「…………」 B「ん? どうしたんだよ?」 A「あ、いや……そうだよね。やっぱり温かい物の方がいいよね……。うん、決めたよ!」 B「何を決めたんだ?」 A「これから家に来てよ! 私がお昼に渡した冷たい愛妻弁当よりも美味しくて温かい料理を作ってあげるから!」 B「ん、期待しすぎない程度に期待しておくよ」 A「もう! そんなこと言ってると作ってあげないよ!」 B「あはは、ごめんごめん。Aの料理本当に美味しいからそれだけは勘弁、な、な?」 A「もぅ……じゃあ許してあげるから、代わりに後でもう一個奢ってくれる?」 B「まだ食う気かよ!?」
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