第2章 telephone number

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志高さんが無表情のまま俺を見下ろし 俺の首筋を人差し指でゆっくりなぞった。 『…ッ……』 『こんなに線が丸いのにタチなんだ……へえ』 それから俺の鎖骨を人差し指でグリッと押した。 『面白いじゃん…俺が咲をネコに育ててやるよ』 …ッ…じょ、冗談じゃない 抱かれる側なんて。 俺は志高さんが力を抜いてるうちに両手で肩をぐっと押して…すり抜ける。 それから志高さんの方を向いて 『悪いけどそれは無理だ』 急いで玄関に向かう 『咲』 顔だけ振り向くと 志高さんは男の顔つきで微笑み 『今日いつもの時間に行くから』 『…ッ…』 俺は事務所から出て…ガチャンと乱暴にドアを閉めた。 せっかく志高さんと仲良くなれて 嬉しかったのに。 そういう目でずっと見られていたことがショックだった。 店では普通に振る舞うしかないな 電話やメールには 答えられないかもしれない
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