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俺は、眠るあかりの寝顔を見つめてベッドに顔を伏せて寝てしまった。
…………気が付くと、朝だった。
俺は学校に連絡した。
「…もしもし。真壁です。」
「お。真壁か。どうした?進路、考え直してくれたかー?」
「…いえ。今日、俺、欠席します。」
「お前何言ってんだー!大事な時期なのに内心下げて…………もしかして、妹、か?」
「…妹が目を覚ました時に誰もいなかったら、だめだと思うんです。すみません。」
「おい…!ちょ…」
ツーツーツー
「…」
「…いやだ…」
「…!あかり!?苦しいのか?」
「いや…やめて…いやあああああああああ!」
「あかり!」
「蒼…………………………………………?これも、夢……………………?」
「ううん。夢じゃない。悪い夢、見てたのか………?」
「…………ううん。大丈夫。ほら!私は元気だから!」
「……」
「なによー。心配しないで!そんな過保護だと、ブラコンみたいだよー」
「……おまえな。ちゃんとつらいときは、「つらい」って俺に言って。……心配、するだろ。」
「…………大丈夫って言ってるでしょ!」
あかりはそういうと、部屋から飛び出てしまった。
「…………………」
俺はあかり部屋を見渡す。
…………………特別綺麗なわけでもないし、散らかってもない。
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