後悔しないために、書くんですよ。

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それでいて、クラスメイトにへたくそだのなんだのへったくりだの言われた絵を、どうかこれからも描き続けて欲しい。あなたがなりたいって言っていたイラストレーターや漫画家の苦労さが分かるようになるよ。  でも反面、辛いことも多いし、言われる言葉だって冷たいしかなしいしきびしいよ。  でもそんな時は『私は私だ黙っとけ』って言って、そんなヤツらを追い払って欲しい。強気なあなたなら出来るでしょ?  その年の冬、あなたは自分の持っている『二分脊椎症』について母と父と、話し合います。  手術をすれば歩けなくなる、しなかったらいつも通りの日々を過ごせる。  ここで、手術をすることを断っておきなさい。この選択をした事で中学生の時に後悔をします。でも後悔をしておいて下さい。  一年後の真冬に、あなたはバレーボール部に入ります。 そこで大事な大事な先輩達と出会います。一生大好きになる先輩が、いっぱいできます。一年間、めいっぱい褒められます。蝶よ花よと愛でられます。いつしか、バレー部内では人気者になります。  五年生になって、先輩方の成績のおかげで稚内に行きます。先輩方の保護者さんとお母さんが、あなたを連れていくか否かをとても揉めます。  すぐさま行きたいと言ってください。あなたにとって、ずっと忘れられないとても良い思い出が出来ます。  その年は丁度、『うごくメモ帳』が流行っている頃じゃないかね? それはサービスが始まったら絶対に始めておいてね。十年後の私は今でもなんで始めなかったんだろうって後悔してるよ。
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