後悔しないために、書くんですよ。

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 でも、一学期が終わると、また転校します。親の都合に振り回されます。  今度は兵庫に行きます。信じられないお話でしょ? 道外だなんて一度も行ったことないあなたが、物心ついた人生で初めて千歳空港まで行って、人生で初めて飛行機に乗るんだよ。  あでも飛行機の寝心地最悪だから、耳と首を痛めないようにね。  兵庫についた途端、これから住む家の、新しい父親さんに挨拶をして、一つ下の義理の弟ができて、学校の手続きと、大量の宿題がぽんぽん出されます。  多分やりきれない量が出てくると思う。地元の宿題よりも遥かに多くて、やり切れなくて結局諦めるのよ。あの宿題の山と言ったらもうめっちゃ怖かったわ。うん。  新しい父親さんは、はっきり言ってとっっっっても優しいです。本当に優しいです。お小遣いをくれたり、遊びに行ったりして、血が繋がっていないのに私をとても可愛がってくれました。社会系全般と英語めっちゃ強いから、分からないところがあったら聞くといいよ。  義理の弟は、はっきり言って話す価値なし。ほっといてあげて下さい。話しかけた方が余計にダメだわ。  転校先の学校で、みーちゃんとあおちゃんっていう、とても大事なお友達ができます。  吹奏楽をやっていた関係で仲良くなって、今でも連絡を取ろうと思えば取れます。あおちゃんのほうはわからんけど。  進路の関係で、母と義父と、とても揉めます。  私S高校に行きたかったんだけどなぁ……なんでK高校にしたんだろ。  あ、受験落ちるよ。第一志望で一発合格だ! なんて張り切ってたのに、落ちるから。落ちたくなかったら勉強してくれ。  ほんで、学校に転校するや否や、関西弁だらけの世界で困惑すると思います。『和蘭芹さん北海道弁喋ってや!』とからかわれたり『だべさやて!』と方言を笑われたりします。  この時点で人間関係がどうでも良くなってきます。気をしっかり持っておいてね。
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