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「灯にコレもらったからいいや」  ばつの悪そうな顔をした二人には目もくれず、列から離れた。 「もらったっつーか投げつけられただろ? 勝手に飲んじゃっていいのか?」  気遣う白井に「いい」とハッキリ告げた。 「あいつはこんな甘ったるいもの飲まないんだ」  ストローを差してちゅうちゅう吸っていると、「でも」と白井がやや間をあけてから続けた。 「謝った方がいいんじゃね? さすがにあの発言はないわー」 「……」  それには何も言い返せなかった。 
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