386人が本棚に入れています
本棚に追加
/148ページ
ところが、あの美術室での一件以来、隠してきた本性が暴れだした。俺の脳内は、あの卑怯な三人の男と大差なかった。
あの時の須田が、ずっとずっと頭から離れない。
気持ち悪いのは俺なんだ。
「良い奴だな。宮内せいま? だっけ」
自分を騙していく足場は確実に固まりつつあった。このまま行けば、二度と母を裏切らずに済んだ。
「せーまって呼んでいい?」
強烈に惹かれる相手に出会わなければ。
最初のコメントを投稿しよう!