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 俺の家に着いたらどうなるのか。可愛がるとは一体。どれくらい好きか教えるって?  その答えを肌で感じたらしい灯は、既に頬を赤く染め上げ、俺に急かされるまま従った。  ようやく家に入ると、柄にもなく俺の心臓までバクバク音を立て始めた。しかし、リードする俺がそんなのあり得ない。だから余裕をみせなくては。  靴も脱げず、もじもじと立ち尽くす灯の横でごく自然に後ろ手で玄関の鍵をかった。そして何気なく肩を抱いてみる。 「風呂入る?」 「え?」と一瞬だけ顔を上げた灯は、俺と目が合うやうなじまで見事に染めてまた俯く。でも、注意深く見ているとコクリ、と確かに頷いてくれた。  良かった。  いくら何でも無理強いはしたくない。 「俺も一緒に入っていい?」  きゅっと結んでいた唇を震わせる灯。そんな恋人に、俺はとっておきの言葉を投げた。 「普通、そういうもんだけど?」  すると、予想通り灯は「そ、そう、なの?」とおどおど聞き返す。しかも上目遣い。さらに小首を傾げるので、可愛さレベルが半端ない。 「俺に任せるって言っただろ?」    ことさら優しく囁き、灯をこちらへ引き寄せた。俯いたままの丸い顎を掬い上げ、慎重に唇を重ねる。  触れ合うようなキスから、やがて互いの舌を絡ませ、吸い付き合った。  腕の中で灯がどんどんこちらに身を委ねるのが分かる。その嬉しさから俺の動きは大胆になって、灯の服を器用に脱がせながらキスを続けた。 「ちょぉっ、まっ……て、ぁっ」  ぷはぁっと詰めていた息を吐き、灯はぜーぜーと肩を動かす。もうその時にはブレザーもなく、ネクタイも解かれ、ワイシャツのボタンは全開だった。もっと言うと、靴を履いたまま廊下へ仰向きにされている。  灯の腰に跨った俺は、鼻で深呼吸をしつつ大急ぎで自分も上半身裸になった。  その様を灯は目をくりくりに丸めて眺めていた。 「風呂いくぞ」  ベルトを緩めてから、灯を腕に迎える。 「わ、わあっ? 俺、歩ける、よ?」  お姫様抱っこされた灯がそんな寝ぼけたことを言うので、運びながらまた口を塞いでやった。
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