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 ぐずぐず鼻を鳴らした後、弱々しい声で「嫌っていうか……、吃驚した」と聞こえた。 「だって、シャワーであんなとこ……洗ったりするし。乳首ばっか弄るし……痛いよ」 「……すまん」  他には? と優しく訊ねると、灯がよりいっそう俺にしがみついた。 「俺の股で……あんなことするなんて聞いてないし」  うっ。 「ゆ、許して下さい」    ローションを使い切るつもりで後ろを解していたら、そのうち我慢ができなくなって……灯の股を使わせてもらった。むしろ、あの状況で位置をずらした自分を褒めたい。 「もっ、こんなの恥ずかしくて死んじゃう」  大丈夫だ灯。恥ずかしいくらいで人は死んだりしない。  なんて言ったら叱られそうなので、よしよし頭を撫でる。 「二回も……俺、いっちゃったし……もぅ疲れた」 「わ、悪かった」 「それに俺ばっか触られて、俺は全然せーまに触ってない! 見てもないっ」 「そ、そうか。そうだよな……調子にのって……え?」    まて。待て待て。今、何て言った? 「俺ばっか変な格好させられるし、全部見られてるのに狡いっ」 「わ、分かった。よし。俺が本当に悪かった」  慌てて謝ったその口で「じゃぁ、灯。俺を見てくれ」と熱っぽく告げた。     
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