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わっ、と泣き出した灯の手を掴まえる。見てるこちらまで赤面しそうだったけど、それなりに冷静なふりを装いつつ「灯」と大切に呼ぶ。おずおずと応える目にキスを。額にも、鼻筋、頬、耳の裏。それから口を塞ぐ。
「ふぅっ、……んん」
灯の力が抜けた頃を見計らって、つるんと滑りの良い唇を離した。互いの息がぶつかる距離で、「灯、いいよね?」と強請る。
陶然とする灯は、濡れた睫毛を震わせながら顔を横へ倒した。
「……痛くない?」
「優しくする」
逡巡するも、灯は「うん」と許してくれた。それでも即座に動かず、「覚悟が出来たら枕の下の取って」と伝えた。
理由を知るために早速行動した灯は、掌サイズの袋を見つける。それがエッチな必須アイテムであることを十秒くらい凝視して悟ったようだ。
それをこちらに渡すまでは堪えよう、と冷や汗を垂らして待つ。真下にあるぷっくらと膨らんだ乳首を舐めたくて触りたくてしょうがなかったけど、見るだけ。男とは思えない華奢な腰はくびれがあって、骨の形まで見えてしまうほど皮膚が薄くて白い。それに柔らかかった。更にその下へ視線を這わせると、ほとんど体毛のない小振りな性器がふるふると反り返って……?
「ちょ、ちょっともー! そんな、じっくり見るなよ」
「灯……、俺が見てたから勃ったの?」
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