エピローグ

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 壮絶な快感を与えられて、何度も気を失いかけた。射精をしてもすぐに高められてしまう。終わりのない快感は正直恐ろしくもあった。きっと、自分の身体はせーまによって作りかえられた。もう知らなかった自分には戻れない。 「どうして……すぐ帰れなんて言うの? エッチしたら、すぐに帰すのが普通なの? せーまは、今までそうしてきたの?」  せーまは色恋沙汰に慣れていて、セックスなんて数えきれないほどしてるんだ。対する俺は初めてで、せーまにとって物足りない所があったのかもしれない。  やったからってベタベタするなってこと?   でも、だからといってそういうもんなんだ、と今回ばかりは認めがたい。 「朝まで……、せーまと一緒にいたい。だめ?」 「あぁっ!」といきなり叫びだしたせーまは、ベッドの上で蹲った。なんか、胸を抑えてるんだけど、どうしたんだろう。 「え……、な、なに? どうしたのせーま?」  具合が悪いのかと不安になった時、のろのろとせーまの腕が伸びてきた。じっと目で追うと、なんと俺の肩を掴み、力尽くでまた布団にひっくり返されてた。吃驚しすぎて息を止めていると、指を絡め、顔の横へ縫い止められる。そしてあっという間に口を塞がれた。 「ぁっ、ん」  強引に口を割られ、力強い舌に上顎を擦られた。かと思えば舌を絡め取られ、付け根を激しく突いてくる。引っこ抜かれるんじゃ!? てくらい吸いつかれもした。   「やぁっ、ぁっ、あぅ」     
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