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翌朝の目覚めは最悪だった。遅刻しそうになり、ご飯を抜いて電車に飛び込んだ。家を出たときは焦っていたし、無視できる程度だったのに、電車を降りたら状況が変わっていた。大雨である。しかも雷まで鳴っている。歯噛みしながらコンビニでビニール傘と朝食を手に入れた。
◆
授業が始まってしまえば、時間がゆっくりと過ぎていく。朝、大慌てしたことなど忘れてしまえるくらい。ふと、寝不足の原因を作り出したスマホが気になり、机の中で覗き見た。すると、昨夜未読のメールがまだあったのだと気付く。先に寝たのは俺のようだ。
『せーまのこと姉ちゃん達に話したら会ってみたいって。でな、昼飯に甘ったるいパンばっか食べてるって言ったら、弁当作ってやるって蒼姉が言ってくれたんだ! 明日の昼楽しみにしてて』
スマホを投げつけそうになって、机の中だったことを失念していた。
当然大きな音が立ち、担任でもある英語教師にプリント集めを申し渡された。
◆
放課になればどうせあの自由奔放なリスは駆けてくるだろう。そう思い、文句のメールも打たずに待っていた。なのに、こういう日に限って須田は現れない。なぜだ。
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