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 灯がまだごちゃごちゃと何かを言っていたようだったが、俺はそそくさと校門の影に隠れた。 それからライトの眩しさに目を細めながら、灯が去って行くのをこっそり見送った。気のせいかもしれない。助手席へ乗り込む前、灯が俺に手を振ったような気がした。  
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