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灯が、俺の恋人になった。と、自分に確認すること数えきれず。
一週間、二週間と経っても現実味が湧かず、ふわふわしている。でもふとした瞬間、こうなることが当たり前で、もうずいぶん昔から一緒にいたような気さえする。きっと頭の中には花が咲いているんだ。
浮かれていると言われれば否定はしないが、楽しいばかりでもない。母の目を誤魔化すのももちろん、校内でも注意を強いられる。俺より灯の方が気にするくらいだ。
ちなみに先日、須田家へご挨拶へ行った。正式にお付き合いさせて頂きます、よろしくお願いしますと。何だかんだとけしかけておいて祝いの一言もなく、蒼さんは俺に一冊のノートを投げて寄越す。そこには、灯と付き合う上でのお約束事がびっしり記されていた。多分、いや絶対守れないだろうこともあるが、真面目に読んだ。
一に、デートは姉同伴。(三ヶ月間)
二に、灯の部屋にこもっていいのは一時間。
三に、キスは一日一回。
四に、エッチは月一回。
五に、避妊具必須のエッチは半年後。
六に、灯が嫌がることはしない。
七に、浮気したら殺す。
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