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「せ、せーまぁ、やっ……」
ぷはっ、と詰めていた息を吐き、泣き声にも似た響きで訴えた。何をって、口付けを深めながら、俺の手が灯のシャツを掻い潜り、素肌に触れたこと。
「だめ?」
我ながらあざとい、と思いながらも媚びるように灯の目を見つめてた。とか言いながら、手は自由に動き回り、灯の薄く繊細な肌を撫でまわしていた。控えめな胸の突起物を指先で摘まむと、「あっ」と灯が焦りだす。伏せた睫毛にさえ色がのるように、顔中真っ赤。
「が、学校でそんなのまた、だめ……」
「勃っちゃうから?」
きゅっと唇を結んだ灯は、困ったように眉を寄せてから、何度も頷いた。この素直さが、灯の最大の美徳だ。そして可愛がる度に感度が良くなる身体も。
「制服なら汚さないから。前もうまくやっただろ?」
「……んっ」
いいともいやともハッキリ言わせないまま、強行した。灯に再びキスをしながら胸や脇腹を撫でて、腰にも手を回す。「あぅ」とくぐもった声を上げながら、灯は腰を抜かし、壁に背中を擦りつけながら座り込む。ゆっくり後を追って灯に覆い被さると、どうにも下半身が疼いて理性が崩れそうになった。いや、我慢だ。
自分のそれを必死に宥めながら、灯を可愛がることを優先した。
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