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「あっ、そ、そんな、待ってせーま」  もうそれ以上後ろに下がれないのに、灯は壁に頭を擦りつけ、逃げようとする。それでも俺が灯の股に手を伸ばし、健気に膨らむ興奮に触れた。 「やだ、は、はずかしっ」  隠そうとして膝を立てるが、逆に俺の手は灯の股に挟まれ、捕らわれてしまう。  「恥ずかしくないから、ちょっと擦って出せばすぐだろ? そのまま授業出るつもりか?」  笑いをこらえながら言うと、灯の眦がきゅっと上がって、たちまち瞳が濡れる。 「せ、せーまの馬鹿、えっち! 変態っ」 「はいはい」  しー、と人差し指を立てて拗ねた唇に寄せると、不思議なことに灯は大人しくなった。観念したように手で口を押え、瞼をぎゅっとおろす。それが承諾だと心得て、俺はおもむろに自分のハンカチを掴み、灯のベルトを緩めた。チャックをおろすと待ちかねたように灯の昂ぶりが顔を覗かせ、ハンカチで丁寧に包んでからやわやわと手で揉みこんだ。 「んっ、……ぁあ、ん」     
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