思い出のホットドッグ

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彼女が最後の一口を食べ終えたのを確認し、僕は心を決めたような表情をして彼女の目を見た。 A「どうしたの?」 B「例え、離れていても君は僕の……好きな人《幼馴染み》だから。僕のこと、絶対に忘れないでね。」 そして笑顔で手を振り僕は彼女と〝最期のサヨナラ〟をした。彼女は何を言ってるんだという表情をした後、笑顔で手を振ってくれた。 それが彼女が見た僕の最後の笑顔だった。 2年後 A「ホットドッグ2つください!」 2つのホットドッグが入った袋をもらいベンチに座り、ホットドッグを1つ取り出し涙を流しながら頬張った。 A「ずーっと、私は忘れないよ」 君と過ごした…この街での17年間の想い出と、それから、この思い出のホットドッグ。 私を悲しませたくないという一心で死ぬということを言わず、その暖かい心の中にずっと押し込んでいた、優しい貴方のことなんて絶対に忘れるわけない。 でも、、それでも、、、この最後の想いを私は伝えたかった。 もしも、あの日に戻れたら私は、、私は、、、 その最後の言葉は出ず、ただ、ただ、、涙だけが流れていた。
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