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ひと段落した所で、休憩をすることにした。
今日はお昼もそこそこで作業ばかりしていたので、お腹も少し空いている。
食堂でスイーツでも食べようかな……と通路を歩いていると、部長に呼び止められた。
「お疲れ様。お昼の休憩少なかったから、ゆっくり休んで欲しいんけど…ちょっと話があって」と何だか言いにくそうだ。
「大丈夫ですよ!」
「食堂行くんでしょ?スイーツおごるね」
「やった!有難うございます」と並んでエレベーターに乗った。
食堂の隅の方の席をキープする部長の表情は暗い。
逆に私はパフェをおごって貰い、少しテンションが上がっていた。
「桜ちゃん、ここに来てからも毎日一生懸命頑張って、成果も残してくれて有難いと思ってる」
真剣な顔をして褒めてもらうと、少し照れくさくなる。
部長はキャリアウーマンを絵に描いたような仕事が出来る人だし、尊敬している。
他の上司も素敵な女性は多いが、特に部長を目標に働いていた。
「本社に来てどう?現場経験のある桜ちゃんが来た事で、情報も入ってくるしいい刺激になってる」
「私も工程に携わる事が出来て、更にここの服が好きになってます。先輩もみんな優しくて素敵で、楽しく仕事してます」
「有難う。私もそんな子に、これからもここで頑張って欲しいと思ってたんだけどね」
部長の顔が少し歪み暗くなった気がしてドキッとする。
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