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「あの、いちごちゃん」
「なんでしょうか?」
急にカメラを降ろして山崎が真顔で見つめてくる。
性行為の誘いだったらどうしよう、このまま無賃金で帰らされるのだけは勘弁してほしい。
「俺ね、ロムの販売をしたいんだ」
「ロム??」
「ディスクに焼いた写真集のことなんだけど、いちごちゃんにそのモデルになってほしいんだ」
「はあ・・・」
とりあえずセックスの依頼ではなかったことにホッとしたのもつかの間、山崎が出そうとしている写真集のサンプル画像の淫靡さに言葉を失う。
そこにはトップレスであったり、うまいこと陰部だけを隠したキワドイ画像のオンパレード・・・まさに肉林だった。
この中に私を加えて販売したいというのはちょっとできない相談だと思った。
「いや、ちょっとこれは・・・」
「さっきまでのお金とは別に3万円払うよ」
「でも顔が出るのは嫌なんです」
ひと月のバイト代に並ぶ高額提示に少々グラついたものの、親や友達にバレるかもしれないという恐怖が勝って断った。
「そしたら、こういうのはどう??」
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