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「高橋さん、お疲れ様です。どうしましたか?」
「あの3日前なんですが、クレームのお客様で急遽センターのトラックで配達して頂いたと思うのですが、配達は無事に済んだのかなと思いまして・・・。」
「ああ、それなら大丈夫ですよ。ちゃんとお届け済みです。」
「トラックは、ちゃんと戻っているんですね?」
「えっ、はい、戻ってますよ。どうかしましたか・・・?」
「あっ、いいえ。無事に配達出来たならいいんです。」
私は、それ以上何も聞けず、電話を切った。咄嗟に、富田さんの失踪について、野次馬根性で聞いていると思われるのが嫌だと思ってしまったのだ。
(あの時の配達とは、何の関係も無かったみたい・・・。)
でも、気になることが・・・。私が昼間の2時頃電話をした時、冨田さんが出て、自分が届けると言っていた。準備をして出発したとしても、隣の町なので、1時間。お客様宅で荷下ろしして戻ったとして1時間。配送センターに着くのは、夕方近くだったはず。でも、英子の話では、昼間居なくなったと・・・。
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