(三)chiaki

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ごめん! めんごお! そして、もう一回 ごめ~ん! なんとも弁解のしようがない。 デートの約束をしておきながら もう三十分も、待たせてる。 一生懸命 言い訳を考えてたら 後ろから斬りつけられた。 「ロン! その三萬、ローン!」 バッチリ 聞かれてしまった。 駆けつけるや、今にも平手打ちを喰らわさんばかりの形相のchiakiだ。 両手をこすり合わせて、必死に拝み倒すしかない。 見る見る目から溢れ出す 大粒の 涙、涙、涙… 優しく、やさしく、背中をさすりながら いつの間にか 腕の中にすっぽりと。 chiaki! わかってくれよ、男の付き合いってやつを。 義理と人情を秤にかけたら 義理が重たい こともある って。 怒り顔、そして、泣き顔 ほのかな色気なんぞを 感じたりして ボンヤリとした頭をスッキリさせようと コーヒーを喉に流し込んだ後の お腹にジンと染みわたる 暖かいものを 感じちゃったあ bokuちゃん、すっごく不幸です、今。 どうして? って 花壇に咲き誇る 薔薇の花にも、白百合の花にも 競い咲く紫陽花の花にも きっと、目もくれないと 思う。 だってさ、だってさ、 ククク クク …
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