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yoshiko
読み方によっては、kakoとも、読める。
懐かしいよ、まったく。中学三年生時、机が隣り合った。
まったくの、偶然。
初めて立ち寄った喫茶店に、yoshikoは居た。
ピンクのフレームのメガネをかけた、yoshikoが居た。
同性と明るく談笑している、yoshikoが居た。
「あらあ、久しぶりい! 元気してるう?」
やゃハスキーな艶のある声が、bokuにかけられた。
「えっ?! あ、あ3…」
口ごもってしまった、boku。
あの頃、君に気が有ったbokuだってこと、yoshikoは知っているだろうか?
「真面目ネ」
それを君に言われると、bokuはうなだれてしまう。
yoshiko
君は真面目じゃない、と言うのかい?
まるで
「そうなの」
「住む世界が、違うわ!」
まるでそう、言いたげだ。
そう!
君は、小なりと言えど社長令嬢だ。
名門女子大生だ。
bokuときたら
しがない町工場の、工員さんだ。
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