チョコレートなんて言ってない
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「……ほっといてよね。あんただって彼女とデートじゃないの?」 私は言いながら吉村を押しのける。 画面をのぞき込んでいたせいで、絶妙に邪魔な位置にいたからだ。 「……忘れ物取りに来ただけだよ」 そんな声とともにパソコンの起動音が聞こえてきた。 驚いてはっと振り返る。 と、吉村が手を出してきた。
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