生きる訳 死ぬ理由

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最後に、ペットボトルのお茶を開けて2、3口飲むと、ベッドにたおれこんだ。 あぁ、何もやる事がない。本当にひまだ…。 「えっ!?」次に気がつくと、私は自分がどこにいるのか分からなかった。白いベットにこしかけている。 消毒液のにおいと、周りの風景で、 「病院…?」 だと思った。 良くわからないままに、私は無意識に立ち上がっていた。 何となくフラフラ歩いていると、ここが病室で、ベットがいくつもあるのに、だれもいない事が分かった。 病室の一番おくに行った時、私は、 「ヒャッ。」 っと、小さく悲鳴をあげた。 だれもいないと思っていたのに、右側のベットに人が座っていたからだ。 その人がこちらを向いたので、私は思わず、 「ごめんなさい。あの私、ここがどこだか分かんなくて…。おどろかす気は無かったんですけど…。」 と、早口に言った。 その人は、私と同じくらいに見える、少年だった。 「あの…、すいません。私、小池(こいけ)(ゆう)といいます。ここは、どこですか。」 私が言いなおすと、少年は読んでいた本を閉じて、ベットのわきの棚にしまった。 「ぼく、夢喜(むき) 宇宙(かなた)。14才。君は?」 少年―夢喜君は、すずしい目でこちらを見た。     
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