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「今更恥ずかしがる事ないだろう!?未央の裸は、子供の頃から見慣れているよ。はい、バンザイして」
「う、うん」
彼と、彼の家族は、僕の性別が二つある事を知っている。
おばさんは、僕の主治医であり、なんでも相談に乗ってくれる。いわば、お母さん代わり的な存在。
大好きな彼に脱がせて貰って、手が肌に触れる度、ドキンドキン、ドクドク。
今にも心臓が飛び出しそうになった。
「洗わずにこのままでいいから、おいで未央」
ジャブ~~ンと、アツが先に入って、手をおっきく開いた。
膝の上においでって事かな?
躊躇していると手を引っ張られ、ドブ~~ンと派手に水飛沫が上がった。
泡だらけの浴槽の中で、頭を洗って貰い、アツの手が体に触れた瞬間、ビリビリと痺れが全身を走った。
「体は自分で洗えるから!」
「ちゃんと綺麗にしないと」
「ちょっと待って、アツ!」
慌てふためく僕に構わず、彼の大きな手は、肩から肩甲骨にに触れ、背骨のラインを下へと滑り落ちていく。
「アツ、ほんと、そこはいいから!」
下肢に彼の指先が触れて、ぴくぴくと腰が震えた。
「何で!?触られるのイヤ?」
「だって・・・」
「未央のここ、可愛いよ・・・ピンク色だし・・・」
「もう、アツのエッチ」
ぬるめのお湯なのに、体がどんどん熱くなっていく。
「未央の顔、ゆでたこみたい」
クスクスとアツが笑って、
「泡、流そうか」
頷くと、手を引っ張られ、一緒に浴槽から出ると、シャワーの雨が頭上から降り注いだ。
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