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「一番悪いのは俺だな。未央を諦める、そう言っときながら・・・どうしても諦める事が出来なかったから・・・ごめんな、アツ、未央」
佳大さん、頭を深々と下げた。
「悪いのは俺も同じ。大きくなったら佳兄のお嫁さんになるーーそれを分かっていながら、未央を好きになったから・・・ごめん、佳兄、未央」
アツも慌てて頭を下げた。
「二人とも、頭を上げて‼」
謝ることないのに。
悪いのは全部僕なのに・・・
今にも息が詰まりそうな場の雰囲気を変えたのは奏人だった。フギャーフギャーと急に泣き出した奏人をアツが優しく抱き上げてくれて、懸命にあやしてくれた。
「オムツなら俺が交換するぞ」
「俺だって交換くらい出来るし!」
「本当か?ゆるゆるうんちにびびっていた癖に」
アツ、痛いところをつかれ、頬っぺたを膨らませた。
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