終章 ~奏人とアツと彼とはじまる新しい明日へ~

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俺は構わないよ。未央と奏人が側にいてくれれば、それで・・・奏人、パパっておいで」 頭を手で支えながら、優しく腕に抱き寄せる佳大さん。奏人は、ピタっと泣き止んで、ニコニコの笑顔を見せてくれた。それを見た二人は、目を細め、顔は緩みっぱなしに。 「佳兄にこんだけなついているんだ。引き離す訳にはいかないよ。俺も未央と奏人が側にいてくれれば、それでいい」 「3人で育てよう」 「佳大さんありがとう。アツもありがとう」 二人の思いが同じだと分かってすごく嬉しかった。 「未央・・・愛してるよ・・・」 右の頬っぺにアツが誓いのキスをしてくれた。 「一生涯、未央だけ愛するよ」 左の頬っぺに佳大さんが、誓いのキスをしてくれた。あーうーと、ちっちな手を伸ばす奏人。薬指を絡ませると、ぎゅっと握り返してくれた。 佳大さんと、アツと、そして奏人・・・これからもずっと四人でいよう。こんな僕を愛してくれてありがとう。 こうして僕は、誰もが羨む幸せな家庭をーーかけがえのない二人の夫と、奏人という家族を得る事が出来た。 ~完~ 拙い作品にも関わらず、ここまで読んで頂き本当にありがとうございました。 その後の3人の番外編を(いちゃイャラブ)もう少し書きたいと思っています。しばらくお待ちいただければと思います。
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