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どれだけの時が立ったのかもわからない。
私が我に返ったのは横で私達の何十倍も顔の形を崩したユウに気がついた時だった。
「ちょっと、なんであんたが泣いてんのよ」ヒナが笑いながらそう言う。
「わかんないよ…でも二人を見てたら」
「泣き虫はモテないぞ!」そう言って私はユウの背中をパン、と叩く。
叩かれてもまだなお泣き続けるユウに、顔を赤らめてヒナが顔を寄せる。
「…一回だけだから、調子乗るんじゃないわよ」
おっと。
私は背を向けた。
思っていた通り、ユウの鳴き声が一瞬、止んだ。
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