おはよう

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「犯罪の匂いがする」しまった。また漏れていた。 「ジョークなのに…」と肩を落とすエイさん、 「あなた、意外と毒舌ね」とニヤニヤするヒナ。 「いや、嘘です!いやあ、お似合いだと思ったのになあ…」無理矢理にでも訂正する。 「本当かい?」少し目の色が明るくなるエイさん、 「料理を用意するのは私よ。発言には気をつけること、さもないと…」殺意を露わにするヒナ。 「お、今晩は何作るんだ?おじさんにも、ごちそうしてくれよ」 「来ると思って、エイ爺の分も持ってきたわ。安心なさい」 「ごちそうになります」つられて私も、「ごちそうさまです」と口走る。 焚き火の上で大鍋がコトコトと音を立てている。暗くなってきた。 「そういえば、ヒナはなんで外で生活しているの?」率直な疑問だった。 「趣味よ、趣味」ヒナはつけあわせのスープをすする。「昔からの夢だったの、野外生活」 「たまには家に戻ってもいいのになあ」エイさんは不思議そうに言う。 「あと6日よ。貫きたいの」 「あの、その6日ってのは、どーん、の日っていう認識でいいですか?」 「そうそう、どーんよ」「何だそれ。過去分詞か?」面白くないので、二人で無視する。 「そろそろね」鍋の中のレトルトカレーが、いい感じに湯気を吹いている。     
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