舞台はどうやら、中世ヨーロッパではないらしい。

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「わわわあぁぁ……舌が……入ってたよぉ……」  青髪の少女は顔を真っ赤にしているが、説明を求めた。  隣の金髪少女は変わらず、顔を隠しているが指と指の間から俺と凛を見ている。 『説明はこっちから、か』と苦笑いを一つ。こっちからしないと話が進まないようだ。 「いやいや、君たちには見せつける気はなかった。本当だ」  しかし青髪の彼女は信じようともしなかった。 「気はなかった? じゃあなんでキスをしたのですか!?」 「それは夢かどうか確認するためで」 「なんで、夢と現実を確認するために!?」 「いや、なんでって言われても……。だって、唇って人間の体の部位で一番敏感なところなんだよ。だから、そこを刺激すれば分かると思って」 「バカですか、バカですか!? 普通は頬をつねるとか小指をぶつけるとかじゃないのですか!」  小指をぶつけたりしないかな……つか、滅茶苦茶言うじゃん。 「いや、まあそういうことだ。うん。じゃあ次はこっちから。ここはどこ? 君たちは誰?」  いちいち相手をしていたら埒が明かないと思い、話題を変えるため問うた。  まだ俺に何か言おうとした少女だが、乱れた心を落ち着かせるように深呼吸をした。  咳ばらいを一つ付き、     
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